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各委員会活動

会員増強・戦略・広報委員会

委員長 石本 隆太郎(新潟RC)

石本 隆太郎(新潟RC)

はじめに

私は、1982年に新潟ロータリークラブに入会して今年で丁度40年になりますが、会員増強と深い関わり合いを持つようになったのは、1992年の栗山ガバナー年度に、地区拡大委員長を拝命してからであります。当時の2560地区は新潟県と群馬県が一緒になっており、ガバナーは新潟県と群馬県から一年交代で選出され、新潟県内クラブが46クラブで会員数2,669人。群馬県内クラブが36クラブで会員数2,550人。両方併せて82クラブ、会員数5,219人という大きな地区でした。
1992年を起点として、「2560地区における会員増強30年間の歴史」を、既に配布済の参考資料『会員増強・クラブ別健康診断書』をもとに振り返ってみたいと思います。

1992~93年(栗山ガバナー)から2003~04年(原ガバナー):バブル経済の崩壊

栗山ガバナーは、“ロータリーの更なる発展のためには、地区分割が必要である!”との強い信念を持っておられました。地区分割には「1地区50クラブ以上」と云うRIの基準がありましたので、私に対して、「年度内に、新しいクラブを3クラブ作れ。」と厳命されたのであります。
そこで、当時の新潟市内5クラブから拡大委員を選出していただき、新潟市内全域をテリトリーとする新潟中央クラブと、夜例会中心の新潟万代クラブの創立に成功するとともに、栗山ガバナーの肝いりで、年度末ギリギリに新発田中央クラブも創立にこぎつけ、所期の目標を達成できました。
その後も後任の拡大委員長のご努力もあり、新潟県側だけで10クラブの新設に成功するとともに、群馬県側のクラブ新設も順調に進み、2000年のミレニアム年度に、念願でありました地区分割が実現して、第2560地区は、晴れて新潟県単独の地区となりました。
一方、この時期は我国におけるバブル経済崩壊時期と重なったため、栗山ガバナー年度の新潟県側のクラブ数46クラブ(会員2,669人)と、原ガバナー年度のクラブ数56クラブ(会員2,215人)を比較すると、クラブ数は10クラブ増えたものの会員数は454人も減っており、新設10クラブの会員344人の会員増強が無かったならば、2,000人の大台を割り込んでいたと推定できます。
この時期は全国的に会員数が減少した時期で、当地区でもこの10年間で会員数が10%以上増えたクラブは僅かに6クラブで、ほぼ横ばいのクラブが14クラブ、20%以上も会員が減少したクラブが35クラブとなり、40%以上も会員を減らしたクラブが、規模の小さいクラブに集中しました。

2003~04年(原ガバナー)~2012~13年(鈴木ガバナー):自然災害・大地震との戦い

この10年間は、まさに自然災害・大地震との戦いの10年で、2004年10月の中越大地震に始まり、2007年7月の中越沖地震、2011年3月の東日本大震災と続き、新潟県内でも多くの風水害が発生。さらに、2008年9月のリーマンショックも重なって、バブル経済崩壊後の影響が残っていた県経済に多大なる影響を与え、地方のロータリアンにも影響が出ました。
こうした中で、2006年の中條ガバナー年度に地区会員増強委員長を拝命し、再び会員増強と深い関係を持つようになりました。その時に考案したのが、クラブ会長とクラブ会員増強委員長に参考資料として配布させていただいた『2560地区・会員増強クラブ別健康診断書』です。
このカラー刷りの一覧表は、地区内57クラブ(当時)の年度初めの7月1日現在の会員数を表示したもので、毎年、会員数の多い順に並べ替えてあります。さらに、各クラブ毎の前年との増減率を110%以上は濃い青、105%~110%は薄い青、95%~105%は白、85%~95%はピンク、85%未満は赤地で埋めてありますので、各クラブの会員増減状態=健康状態が一目瞭然に分かります。
中條ガバナー年度に初めてこの表を作成。3ヵ月毎の会員数を「ガバナー月信」に掲載したところ、その反響は大きくて、地区内クラブの多くが「会員増強」を意識するようになりました。その結果、年度終了時には、全国34地区のほとんどが会員数マイナスとなった中で、当地区だけが121名の会員純増(その内、三条東クラブ新設による39名)で、会員純増数で全国第1位となりました。
一方、新クラブ設立要件の会員数20名未満のクラブが、原ガバナー年度は僅か3クラブでしたが、鈴木ガバナー年度には10クラブに激増しており、規模の小さいクラブほど会員減少の影響が大きいことを物語っております。

2013~14年(山崎ガバナー)~2021~22年(高尾ガバナー):新型コロナウイルス感染症

山崎ガバナー年度から大谷ガバナー年度の前半まで、比較的、経済情勢も落ち着きを見せましたし、自然災害等も少なかったせいか、青地や白地のクラブが増えて、赤地のクラブが減っていることからも地区内各クラブの会員増強が順調であったことが読み取れます。
しかし、この期間で特筆すべきは、“クラブ消滅!”という現実で、山崎年度に妙高高原クラブが解散(最終会員4名)。高尾年度に入って頸北クラブが解散(最終会員11名)。さらに、会員数が11名の五泉クラブが解散決議したとの情報が入り、地区役員にショックが走りました。
更にまた、2019~20年の大谷ガバナー年度の後半に入って間も無く、中国初の新型コロナウイルスによる感染症が世界中に蔓延。3年目に入った現在も全く終息する気配が見えません。パンデミックにより、世界中のロータリー活動が多大なる影響を受けておりますが、当地区も三大事業であるPETS地区研修協議会、地区大会はじめ、各委員会セミナー等が中止や延期・縮小に追い込まれました。

2022~23年(高橋ガバナー)~:新型ウイルス感染症とウクライナ対ロシアの戦争

地区会員増強委員会は3年前の大谷年度から、ロータリー活動を継続発展させていく上において、会員の維持増強は不可欠であり、会員増強を効果的に行うためには長期戦略に基いた計画とともに、ロータリーの広報公共イメージ向上が欠かせないという考えから、会員増強、戦略計画、広報公共イメージ向上は密接不可分のものとして、3年委員会として1本化されました。
しかし新型コロナウイルス感染症の蔓延により、会員増強セミナーも3年続けて中止に追い込まれ、特に、戦略計画や広報・公共イメージ向上に対する各クラブへの働きかけは十分なされませんでした。高橋ガバナーよりこの委員会の委員長を拝命いたしましたが、会員増強については私のライフワークでもあり何とかなると思ったものの、戦略計画や広報公共イメージ向上となると未知の分野です。委員に指名させていただいたガバナー補佐や各分野のエキスパートの力を借りながら、3年間で何らかの成果を上げたいと念願しております。
その第一段階として、地区内クラブの現状を知るために、3月26日のPETSにおいて、クラブ会長を対象としたアンケート調査を実施いたしました。次ページに回答結果一覧表を掲載いたしましたが、会長エレクトの皆様には、100%回収にご協力いただき、この場を借りて感謝申し上げます。
又、配布させていただいた新潟県・国勢調査に基いた「第2560地区・分区別人口対比表」の続編として、令和27年(2045年)までの「第2560地区・分区別人口対比表」をクラブ事務局経由で送信いたします。7月30日開催予定の「会員増強セミナー」の際の参考資料としてご活用下さい。

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