ガバナーメッセージ

奉仕を通じて平和を

国際ロータリー第2560地区2012-13年度
ガバナー 鈴木 重壱

鈴木 重壱

初めに
 わたくしは年度テーマを【恕の心を以って・奉仕を通じて平和を】といたしました。

 皆様と共に充実した一年にしたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、この度の国際協議会で何よりも痛切に感じたことはロータリーが経年劣化と社会環境の激変によるストレスで、危機に直面しているという事実でありました。また、国際的には地球温暖化、欧州経済危機、イランの核開発をはじめとする中東情勢の不安定、アジアに於いても、中国、北朝鮮、ロシア、アセアン諸国など対岸諸国との調整など未来に不安の種が減る気配はありません。

 この様に気が遠くなるほどの問題も、全ては「人間の持つエゴ」つまり「」にほかなりません。この根本に居座る問題に真摯に対峙し、解決する精神こそ、田中作次RI会長エレクトの発信された「奉仕を通じて平和を(Peace through service)」であり、そこに行き着くためには「恕のこころ」が大切となります。ロータリー究極の目的である「世界平和」に向けるには、その理念を共有する同志の世界的結束、つまり、「ロータリーの力」を結集することへの期待が高まっているわけであります。

 田中会長の発信されたテーマは、まさしく、わたくしが地区のモットーとして掲げた「恕を以って和を為す」と同軸の理念であります。なぜならば恕とはすべてを超えた慈しみ(如来の如き心)であり、その精神こそ「真の平和」へいざなう道であるからです。

 個々に宿る恕の心根を以ってロータリーの和を保ち、「奉仕を通じて平和を」の実現につなげようではありませんか。

 そこにこそ「超我の奉仕」の姿が宿り「最もよく奉仕する者は最もよく報われる」という意味が実感できると確信いたします。

 国内においても現実を直視すれば、震災の復興のみならず難問解決へは遠い道程となります。こんな時代だからこそ「日本人の真の力」が試されます。私たちは様々な障害に怯むことなく、むしろその苦難をバネとして、世界との調和を図って行かねばなりません。

 次に、組織の活性化でありますが、そもそもロータリーの根底には「職業奉仕」があるといわれています。国家や地域の活性化の為には、それを支える個々の組織が発展しなければ画餅に過ぎません。一業種一人の原則を大いに活用して、個々の職業の発展向上に努めてください。ロータリーで商売の話を嫌煙するという風潮ではなく、ロータリアンとしての規範である「四つのテスト」を根本に置いて、よりアクティブに活動すべきと考えます。

 そして、その果実を外に向け生かして行こうではありませんか。



運営の基本姿勢
 「恕を以って和を為す」の精神でRIテーマ「奉仕を通じて平和を」というロータリーの究極目標を全ての活動の基に置き、足元からの充実を図り、以って世界平和に貢献しましょう。



運活動の規範
 活動は「恕を以って和を為す」を根底に四つのテストに照らして行いましょう。
1.ロータリーの友情は互いに思いやり、慈しみあう「恕」にあると考えます。
2.「恕」は自然と共生してきた日本人の真骨頂であり、日本文化の源泉です。
此処に思いを致し、凛として未来を築きましょう。



地区目標

1、RI戦略計画の以下3つの優先項目を支援します
1)クラブのサポートと強化
1,個々のクラブがより躍進するために、地区として必要な情報を伝達します。
2,クラブ会員がさまざまな奉仕活動に参加するよう積極的に奨励してください。
3,会員の増強と維持が大切です。地区目標の実増5%達成をお願いします。
4,クラブの発展には次代を担えるリーダーの育成が必至です。人材を育ててください。。
5,RIの長期計画を基に、クラブと地区の長期計画を立て活性化につなげましょう。

2)人道的奉仕の重点化と増加
1,ポリオ撲滅まで今一歩。田中RI会長の悲願です。ぜひ協力をお願いします。
2,良いプログラムは地域と協働して持続させるロータリーへの信頼を高めましょう。
その手法の一つとして「地域協働ネットワークセンター」を立ち上げます。
常在戦場・常の備え」で、地域の関係団体と連動しロータリーのもつエネルギー増幅につなげます。その蓄積が備えの砦の大きさにつながります。
3,新世代奉仕プログラムへの理解と支援をお願いします。
4,ロータリー財団の6つの重点分野(ロータリーのホームページ参照)への理解を深め、それぞれのクラブに適合した取り組みをお願いします。
5,諸活動を通じ他団体との協力やつながりを深めることも有効な手法です。チャンスがあったら生かしましょう。
6,地元や海外の地域社会で多大な成果をもたらすプロジェクトを創造することにも積極的にチャレンジしてください。ただし、相手をよく確かめ身の丈に合ったものにしましょう。

3)公共イメージと認知度の向上
「活動の実績の割に、社会的認知度が低い」という長年のジレンマから脱却するには、如何にスマートかつタイムリーに外へ向けたアピール出来るかが問われます。鈴木年度では、クラブや分区単位での活動をマスコミを通じて広報するための手段の一つとして、申請書並びに企画書を作成しました。大いに活用してください。

2、ロータリー平和フォーラムに参加します
広島(2013年5月17日~18日)…テーマ「平和はあなたから始まる」
次世代に平和の尊さを伝えましょう。

3、国際大会へ参加します
リスボン(ポルトガル)(2013年6月23日~26日予定)…テーマ「平和」
田中作次会長の晴れ舞台を是非「ふるさと」から支援しましょう。



しまいに
なお、ロータリー財団や米山記念奨学会への理解と協力は言を待たないところです。我々は日本人として、国家の危機的状況の中で、ロータリー精神をいかに発揮し地域や次世代に貢献できるか。この危機を乗り越えるために総懸かりとなって進まねばなりません。どうか一層のご研鑽とご協力を切にお願い申し上げます。

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