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職業奉仕委員会

委員長 青柳 修次(燕RC)

青柳 修次(燕RC)

ロータリー「職業奉仕」とは、哲学的な表現が多く解りにくい内容です。
職業奉仕を通じて、地域社会のために自分のスキルを役立てる、とも記載されています。マイロータリーに「職業奉仕の手引き:実践しよう」が有りますが、この資料を活用してセミナー開催を行いたいと考え講師の方を探しましたが残念ながらおりませんでした。そこで、私自身の経験をもとに現在行っている職業奉仕の活動をお伝えいたします。

2019年秋に始まった新型コロナウイルス感染症の際、私は所属クラブの会長を務めていました。通常の社会活動が出来ず2020年の春以降、報道では連日のようにコロナ禍によりアルバイト先休業により収入が閉ざされ、収入が無く食料品購入が出来ず、母国に帰国することも出来なくなった海外留学生の困窮状況、日本人の大学生が親の収入減より仕送り困難となり、アルバイトも出来ないため学費が払えなく大学を辞めざる得ない状況、ひとり親の子供を抱えたお母さんが勤め先を首になり、収入が閉ざされ子供に食事を十分に与えることが出来ない貧困家庭の増加など大きく報道されていました。
私はこんな時こそ奉仕活動を行うべきと、当時のガバナー補佐を通じて地区役員会議にて支援活動を行う提案を致しましたが、残念ながら取り上げていただけませんでした。
そんな折、知り合いの方が突然訪ねて来られて、「フードバンク」への寄付依頼と「フードバンク」の活動内容の説明を聞きました。その中で新潟県の自殺率が全国の中でも高い(自殺率2020年女性1位・男性3位)という事とフードバンクの他「こども食堂」の活動などについても初めて直にお聞きし、知らない事ばかりで驚きました。
その話の中で地元燕市には「フードバンク」が無く地元の困窮している方々に近隣市の「フードバンク」が支援を届けている事もお聞きし、何故ふるさと燕市にフードバンクが無いのかと疑問に感じ切ない思いでいました。
そこで燕ロータリークラブ会員の方と知人の方々に相談し地元にも「フードバンク・こども食堂」を作ろうと協議を行いました。2021年10月に「NPO法人フードバンクつばめ」が設立を行い(所在地:私の会社別棟)、発起人である私が理事長に就き理事役員10名の内6名がロータリー会員により構成しています。
ロータリークラブの中で気づき、クラブ事業としてできない事も「ロータリー奉仕の理念」を基盤とした地域での支援活動を日々実践しています。この支援活動は日々様々な突発した急な事柄が有り、一般ボランティアの方々に依頼しては対応が出来ないため、わたくしと会社社員が中心として日々手伝ってくれています。
今後の活動内容は地域における食糧支援の他、旧商店街に2拠点をお借りして「こども食堂・学習支援・リサイクル・給付型奨学金・ママの相談室・こども支援プロジェクト」など子どもの居場所づくり、ひとり親家庭のお母さんの支援活動が始まります。
貧困支援など地域での課題解決に取組むボランティア活動は、時間に自由がある方・お勤めの方・リタイヤされた方々が中心となり発足することが一般的ですが、バックボーンが無いため資金的に脆弱になりやすく、ボランティアの足並みが揃わず十分な活動が出来ない場合が多い状況です。
一方で会社経営者であるロータリー会員が「職業奉仕」理念のもとロータリーメンバーと協力し、自身の経営する会社及び社員・一般ボランティアの協力により社会課題に取組んだ実例として参考にしていただければ幸いです。

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